スタァライトのベストアルバムが発売されました!
念願のドラフトメドレーがついにこの世に……バンドライブ、両部スタァライトシートの予定だったんですよ……つら……でもこうして聴くことができて本当に嬉しい。CDだといつでもどこでも聴けるのでありがたいです。
一番楽しみにしていた大本命、クロちゃんとまひるちゃんの鬼紅忍絵巻は、最高な上になぜか収録量が長くて、いつの間に私は徳を積んでいたのだろうかと、喜びのあまりもはや戸惑っております。
さて、前置きはこれくらいにして本題。
ドラフトメドレーで一番笑ったのは真矢&ななの「追って追われてシリウス」でした。
まさか3rdライブの「裏切りのクレタ」を、あんな形で掘り返してくるなんて。予想の遥か斜め上過ぎる。
このアレンジのせいで「裏切りのクレタ」がおもしろ楽曲になっちゃうじゃん!!!と一瞬大爆笑でしたが、あれ、天堂真矢さんは悪くないと思うんです。ばななが真矢様のことをワガママだと叫んでいますが、果たしてそうなのかしら?そんなことないわ、天堂真矢の裏切りには理屈がある。
「裏切りのクレタ」は牡牛座がテーマのレヴューです。ちなみにミノタウロスはゼウスとエウロパの孫で、直接関わりはありません。牡牛座のレヴューにクレタ島やミノタウロスが出て来るのは、恐らくオリジナル展開ではないでしょうか。ここに関しては特に考察などはしません。
真矢VSななのケンカに絡めて、改めて「裏切りのクレタ」における天堂真矢の解釈を語りたいだけですので悪しからず。
まず前提として、牡牛座の神話は、女神エウロパに一目ぼれしたゼウスが、美しい牡牛に化けて油断させ、誘拐してしまうというもの。牡牛座のゼウスは裏切るのが当たり前なのです。
だからゼウス天堂真矢はゼウス大場ななを裏切ったけど、天堂真矢は裏切っていないと思っています。
レヴューの終盤で天堂真矢突如斬りかかり、大場ななをゼウスからエウロパに変えたのは、ゼウスを演じていたからではないでしょうか。
牡牛座のゼウスは裏切るもの。突然打ち合わせも無しに裏切ったことで、よりリアルな裏切り/裏切られの感情が、舞台上に生まれた。
天堂真矢から見たら、あの裏切りはレヴューをより良いものにするための演出です、多分。私はそう思っています。
この解釈を強めたのが、真矢ななシリウスの「もっと周りを見てバランスを考えなさい」の台詞です。原曲通りの内容ではありますが、口調を変えてあるので真矢の言葉だと捉えています。天堂真矢は舞台のバランスを見て立っている、はず(これでもしななを押しのけて真ん中に立とうとしてたら笑っちゃうけど……チキどんともえぴならやりかねないかも笑)。
それから、3rdスタァライブの「裏切りのクレタ」でポジション・ゼロと宣言した後、「This is 天堂真矢」とは言わなかったのです(記憶違いでなければ)。あれは自分が勝った、自分がこの舞台の中心を手に入れた、ではなく、最後の裏切りによって真矢&ななで取ったポジション・ゼロだということかもしれないなと思っています。そうであって欲しいな。
だって、めちゃくちゃ驚いいたでしょう?3rdライブのあの演出。さすが主席ですよ。
ところが大場ななちゃん、お聴きのとおり激おこです。
もしかしたら、「裏切りのクレタ」の配役が分かった時、大場ななちゃんはこう思っていたのではないでしょうか。
「二人でゼウス役かぁ。ポジション・ゼロを目指して、一緒に頑張ろうね!真矢ちゃん!」
ところが天堂真矢さんは裏切りました。でも、よりゼウスらしいゼウスと、よりリアルな裏切られたエウロパを演出するための裏切りだとしたら。ワガママなのは天堂真矢ではなく、「一緒にポジション・ゼロできると思ってたのに!」と駄々をこねている大場ななちゃんの方では???
「追って追われてシリウス」を歌うばななの声、すごく子供っぽく感じますし(かわいい)。ななったら、こんなに大きいのに子供みたい、なんだよな……。大場ななちゃんも子供みたいに怒ることがあるんですね。
ドラフトメドレー版「追って追われてシリウス」のおもしろアレンジのおかげで、キャラクターの新たな一面が見えた上に、2年越しで「裏切りのクレタ」の解釈が固まりました。天堂真矢は裏切ってない。裏切ったのはゼウス、ゼウス真矢だけよ!
やっぱり最高に面白いなぁ、スタァライトは。
この記事を読んでくれているあなた、もしもまだドラフトメドレーを聴いていないとしたら、絶対に聴いて欲しいです。ただのカラオケ企画じゃありませんよ。そして願わくは、いつかライブで観たい……。
ドラフトメドレーのCDは初回版にしかついてこないので要注意です。初回版は1stスタァライブのBDも入っているので、買うならぜっっっっっっったいに初回版を。
それにしても、私はクロまひの鬼紅を一番楽しみにしていたのに、結局天堂真矢さんに笑いと話題をかっさらわれてしまいました。悔しい~~~!
ちなみに、ベストアルバムと同時期に発売されたコミックアンソロジーでもクロまひが降って来たんですよ。衝撃のあまり咄嗟に本を閉じてしまいました。
絵柄の個性も内容の濃度も全然違う作品が揃っているので、好みは人それぞれだと思いますが、クロディーヌ編は一読の価値が大いにあると思います。
少女漫画系のキラキラした絵柄、西條クロディーヌにめちゃくちゃ合う!!!!!美!!!!!
クロちゃんの話は、真矢クロとクロまひの関係性についての解釈も、個人的に一致していて好きでした。