先日3rdスタァライブのレヴューパートを観ました。
スタァライトのレヴューはやっぱり良いな……としみじみ噛み締めていたゴールデンウイーク最終日。
西條クロディーヌは本当にイイ女だなと改めて思った興奮で、今更&久しぶりにラ・レヴュー・エターナルと3rdスタァライブの話をします。
ポン酢のインパクトで全てを掻っ攫ったStarry Diamondレヴュー界の問題児、「ゼウスの仲裁」。
BDを観ると、他の曲でもカメラに写り込んでこちらの意識を奪っていくポン酢。
あいあい渾身のドヤ顔も追い風になって、愉快な印象が強いのですが、改めて見るとほんとイイ女よね、西條クロディーヌさん。
レヴュー中に文が跪き栞が上掛けを落としそうになった途端、颯爽と割り込んでくる西條クロディーヌさんがあまりにもカッコよくて、思わず巻き戻してしまいました。
ライブ当日はスタァライトシート(前方とは言ってない)だったのでなかなかステージが見えなかったこともあり、レヴューへの理解が全然足りていなかったようです。
ゼウスの仲裁におけるクロディーヌは、双子座の神話の通りに仲良くしていない二人のバランスを取って、終始レヴューを成立させようとしていたんですね。
更に、並行してレヴューを演じるために二人のすれ違いを仲裁するという名采配。全知全能の神!まさにゼウス!
西條クロディーヌはほんとイイ女!
ライブ映像を見て、ゼウスの仲裁はすごく分かりやすくて綺麗な流れの物語になっているんだなと、ようやく気付きました。
Starry Diamond楽曲の中で一番分かりやすいかも。
それにこんな時期まで気付かなかったのは、きっと私の理解力の低さに漬け込んだポン酢のせい。
弱いオタクのポン酢漬け……。
弱いなりに自分の理解をスッキリさせるべく、ゼウスの仲裁に対する解釈をまとめたいと思います。
一番の歌詞では、突然シークフェルトからいなくなってしまったことへの不満をぶつけ、吠えて噛み付く夢大路栞。
一方の夢大路文は、裏切ったと言われても否定しない、あなたに言えないこともある、あなたを分かってるから一人で決めた、と、冷たくあしらってしまう。
そんな様子を見て、イイ女ポジション・ゼロの西條クロディーヌさんは、栞の存在を素直に認められない文の意地と、対等な存在として文に認めて欲しい栞の苛立ちを察する。
二人が仲の悪い姉妹ではないことを理解して、双子座のレヴューを成立させる糸口を見つけたクロディーヌは「二人仲良く星になりましょう」と促し、二人の気持ちのぶつけ合いを階段の上から見守ったわけですね。
そして二番になり、問題のポン酢の登場ですが……
「コール&レスポンス」つまり、お互いの気持ちをこのレヴューの中で掛け合いとして伝え合いなさいと宣言(と私は解釈しました)(歌に乗せてコール&レスポンスと表現するところがオシャレ)(は〜〜イイ女……)。
せっかくクロちゃんが舞台を整えてくれたのに、ポン酢ポン酢と夢大路姉妹はおふざけに走る。
そりゃ「どういうことよ!?」と言いたくもなりますね。
観客としては「ポン酢取り出す!?どういうことよ!?」と爆笑でしたが、クロちゃんとしては急に仲良くふざけだした二人に対しての戸惑いだったのかも。
戸惑いつつ、ライブではポン酢を持ち出して悪ノリするわけですけど。
でもそんなお茶目なところもイイ女だ、西條クロディーヌ。
ポン酢茶番を経て、いい加減に素直になりなさいとクロちゃんに促され、今度こそ本音のコール&レスポンスをする夢大路姉妹。
すれ違いが解消した末には、三人とも武器を手離してオシャレに楽しく踊ります。
終盤は誰も剣を向けることも向けられることも無い、1等星のプロキオン並に平和なレヴューでした。
でも、プロキオンとは違い、ゼウスの仲裁では明確にクロディーヌだけにスポットライトが当たり、一人でポジション・ゼロを高らかに宣言する(これには一人でもスタァな天堂真矢もニッコリ)。
それは多分、ゼウス役の西條クロディーヌが双子座のレヴューを完成させた立役者だからなんですよね。
仲良しのカストルとポルックスを、永遠に一緒に居られるよう星にしたゼウス。
夢大路姉妹の仲違いを解消させ、一歩引いて二人を輝かせる役回りに徹した西條クロディーヌ。
双子座のレヴューのMVPが誰かなんて、わざわざ言わなくても分かります。
こうして見ると、夢大路姉妹に双子座のレヴューを当てがった人は天才だし、夢大路姉妹の設定は双子座のレヴューのためにあったのではないかと思ってしまうほどです。
はー、スタァライトってやっぱすごい。
ゼウス役にクロちゃんが抜擢されたのも、クロちゃんの人柄に合ってるし、天堂真矢との関係の中で文と栞両者に似た気持ちを持っているからこそ適役。
「女と女の間を取り持ちながら他の女のことを考えるな!!」なんて茶化したこともありますが、天堂真矢がいたからこそ、クロちゃんは双子座のレヴューで華麗に颯爽とポジション・ゼロを決められたわけですよね。
うーーーん、なんか悔しい!
悔しいけど、それこそ西條クロディーヌにとっての天堂真矢!
天堂真矢というスポットライトの光を、誰よりも反射して輝く力を持っているのが西條クロディーヌ!
最後の最後に話題を持って行くなんて、ほんと、ヤな女よね!!
結論:ゼウスの仲裁、物語性に溢れた良い曲ですね、改めて。殺陣もダンスもオシャレでカッコいいし、最高です。