「1等星のプロキオン」に涙腺が耐えられない

フラゲ日に既に完売していて購入が出来なかった、なんならまだ現物を手に入れられていないラ・レヴュー・エターナル。
もう我慢できなくて、ダウンロード購入しました。
早く現物も届いて欲しい……。

一度全曲を通して聴いてみて、
「追って追われてシリウス」かっこいい!香子ちゃまがただのわがままお嬢さんだけじゃなくなってる!
とか
「ゼウスの仲裁」のクロちゃんが魅せる大人の余裕が最高(やっぱり子供に戻る部分も出てくるけど)
とか
「御してぎょしゃ座」が文句無しのヒプノシスレヴューで楽しい&楽しい
とか
「裏切りのクレタ」は歌唱力と言う名の暴力にやられて一回だけじゃ全然理解出来ていなかったり
とか
「逆境のオリオン」も一回では内容が飲み込めてないけど、曲の壮大さだけで泣きそうになったり
とか。
どの曲も楽曲ジャンルのバラエティが豊かで感想も様々です。

でも、この6曲の中で、一番無邪気で可愛くて平和な「1等星のプロキオン」。
私はこの曲だけは聴くのが辛過ぎるんです。
3rdスタァライブで、キャストも客席もニッコニコな中、一人泣き崩れる変な奴になる予感しかしません。

どうして……どうしてみんなあの曲を笑顔で聴いていられるの……楽しみ方を教えてくれ……。
そんな衝動でこれを書いています。

今回のレヴューは、冬の大六角形を構成する星座とその神話がモチーフになっています。
ぎょしゃ座のカオスっぷりを見れば、曲によっては神話をそのまま演じるのではなく、神話に対する舞台少女達の解釈を表現するレヴューでもあると分かります。
ぎょしゃ座は知恵と勇敢さの星、だから各々自分が思う知恵や勇敢さをぶつけて他の奴らを蹴散らしてやるぜ、俺がエリクトニウスや!!!みたいに、まじでカオスなHO。

つまり、このふわふわコロコロ爽やか可愛い「1等星のプロキオン」も、歌詞にある通り「こいぬの可愛さで沢山の人を魅了できた人がナンバーわん!」と戯れる4人の可愛さを楽しめばいいのかもしれません。
でも、こいぬ座の物語を知ったら、そんな風に無邪気であればあるほど苦しくなります。

各星座の物語は、あらすじが3rdスタァライブの公式ページに書かれているので、読んだ方も多いと思います。まだの人は読んでください。

こいぬ座は、女神の怒りで鹿に変えられてしまった猟師の主人を、そうとは知らずに捕まえてしまった忠実な猟犬です。
獲物とったよ!褒めて!と、ルンルンな気持ちで、ご主人様の帰りを待ち続けます。当のご主人様は、自分の牙で息絶えていることも知らずに……つら……。

この神話を知ったら「1等星のプロキオン」の2番のサビを平常心で聴くなんて到底無理です。
だって、寒空の下でずっとご主人様の帰りを待ってるんですよ?鼻の頭に雪が積もるくらいの時間、健気にじっと、死んだ主人の横で。
いやーーーーーー無理、泣いちゃう。今泣きながら書いてる。

こんな悲しい神話に対して「お客さんを魅了するこいぬを表現しよう!」って、どれだけ残酷なの、この舞台少女達は。
こいぬが魅力的で釘付けにされればされるほど、こいぬ座の哀れさが突き刺さるじゃないですか……。
でも、これがこいぬ座なんですよね……本人(本犬?)は観測者の気持ちなんて察する訳もなく、ひたすら無邪気に健気に飼い主に褒めてもらえるのを待っている。それがこいぬ座なんですよね……。
だから舞台少女達はそんな悲しさを一切見せずにこいぬを表現するのが正解なのだと思います。
私はそれを見て神話に想いを馳せ、勝手に泣き崩れます。

でも、「1等星のプロキオン」は神話の内容だけに視野を奪われるべき曲ではありません。
主人に寄り添うこいぬに、誰かと一緒に観客を喜ばせる舞台を作り上げる舞台少女という生き物を重ねて歌っています。終盤の歌詞がそれですね。
でも、それもこいぬ座の悲しさと紐付けてしまいそうになります。

スタァライトのレヴューは相手よりもキラめき、自分が舞台の中心に立つためのもの。その過程で、ぶつかって傷付けてすり減って削られて輝いていくのが、レヴューのポジティブな部分です。
でも、誰かがポジション・ゼロに立つ時、他のみんなはそのポジションを諦めなければならないんですよね。
主役になりたいからポジション・ゼロを目指していたのかもしれないし、そこに自分が立つことで喜んでくれる人のためにそのポジションを目指していたのかもしれない。まひるちゃんなんてまさに、そこが舞台少女としての始まりだし……。

舞台少女はこいぬ座とは違って、次のステージを目指すけれど、その一瞬には悔しさや悲しみがきっとあるはず。
きっとプロキオンのメンバーは、自分以外の誰かが役を手に入れた時に、素直にお祝いしてあげられる子達なのだと思います。
でも、それだけじゃ舞台に生き残れないのが、舞台少女という生き物なのではないかとも思うのです。

「1等星のプロキオン」は神話を題材に与えられた優しい女の子たちの歌ですが、舞台妄想科な私はどうしてもその光の強さに潜む影を想像せずにはいられません。
曲が明るくて爽やかだからこそ、余計に感情が迷子で涙腺がナイアガラの滝です。

「裏切りのクレタ」との重さの落差で癒し曲であるのは確かなのですが、これはこいぬ座ではなく、ただの飼い主大好きコロコロ仔犬の曲であって欲しかった……なんでこいぬ座にしてしまったの……冬の大六角形の星座だからだよ!!!
いやぁでも、悲劇ほど人は惹きつけられる、みたいなところありますよね。
三大悲劇がどうとかこうとか。
こいぬ座の可愛らしい健気さが、プロキオンを一際輝く星たらしめているのかもしれない……って、なんか突然ポエミーになってしまって恥ずかしくなってきた。

楽しく主役を決めようとしている「1等星のプロキオン」より、舞台に対する考え方の違いでぶつかり合う「逆境のオリオン」の方が、よっぽど希望を持てるハッピーソングじゃないですか?

どうすれば「1等星のプロキオン」の可愛さに集中できるのでしょうか?恋バナか?仔犬像のぶつけ合いは恋バナバトルだと思えばいいのか?

私はどうしても、この4人のこいぬちゃんたちが純粋で健気で可愛いほど、残酷な世界を感じてしまいます。
光が強ければ強いほど影が大きくなる、みたいな。
こいぬ座の神話がそうさせるのです。
バッドエンドであることが分かりきっている物語だから。
まあ、バッドエンドを覆したのが「少女☆歌劇レヴュースタァライト」ではありますが。

曲だけでこれなのに、生の演技まで付いたら一体どうなってしまうやら。
宇宙の砂になる……3rdスタァライブ”Starry Diamond”、ほんっっっとうに楽しみです。


10/25追記

これ、この後も色々と考えながら聴いた結果、

悲しい神話を持つこいぬ座を明るく無邪気な曲にすることで、
こいぬの純粋さを表現してるのか!
完璧!!!

という感想になりました。
悲しくなるのは人間の勝手、こいぬはそんなの知らん、ってことなんですね。ちょっと自分視点で考えすぎでした。
はーーーーー、やっぱりスタァライトには敵いません!

ゼウスの仲裁 〜ポン酢も滴るイイ女〜

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