昨日、少女☆歌劇レヴュースタァライト 2ndスタァライブ Starry Desertのチケットが一次＆二次抽選で完売したとアナウンスがありました。
おめでとう九九組！ライブ楽しみです！
先行抽選でチケット完売という事案、最近少しずつ見かけるようになってきましたね。
個人的には、とても良いシステムだと思います。
なぜなら、お金を払って先行申込券を手に入れてでもライブに行きたいと思っている人が、優先的にチケットを手に入れられるからです。
先行で落選してしまった方からしたら、あると思っていた最後のチャンスが消えたという悲報ではありますが……。
今回2ndスタァライブでは、チケットの繰り上げ当選があったとか。スタァライト運営さん有能過ぎません？
ライブに行きたくて早くから手を尽くした人しか当選していないわけですよね。最高。
今後もこの方針でお願いします！
ところで、CDやBDの特典としてイベント申込券を付けることは悪意を込めて「シリアル商法」なんて呼ばれていますが、これって本当に100%阿漕な商売なのでしょうか？
欲しい人にチャンスが多く与えられるファンサービスなのではないかとも、私は思います。
ライブやイベントのチケットと言えば、付いてまわる転売問題。ほんと絶滅して欲しいですね。
チケット転売対策法案についてのニュースがありましたし、今後改善されていくことを願います。
話が逸れましたが、なぜシリアル商法がファンサービスだと思うのか。
それは転売対策になり得ると考えられるからです。
チケット転売って、考えてみればめちゃくちゃ美味しいと思いませんか？
無料かつどこにいてもネット環境さえあれば、手軽に抽選や先着販売に参加できる。チケットが手に入れば数千円〜数万円の商品になる。もし買い手がみつからなくても、事前に代金を支払っていなければキャンセルになるだけ。労力も原価もほぼゼロのボロ儲けですよ。そりゃ転売屋も群がります。
ですが、先行抽選申込券がCDなどに付いていたらどうでしょう？
他にも無料で挑戦できるチケットはいくらでもあるのに、わざわざ有料で、当たるとは限らない物に、転売屋が手を出すでしょうか？
現実には先行抽選チケットも転売されていますし、欲しいチケットをとりあえず沢山確保して余りを売り捌く人もいるのでゼロではないかもしれませんが、より効率良く儲けようと考えているただの転売屋なら避けると思います。つまり、公式にお金を払っているファンだけがチケット獲得競争に参加していることになります。一応は。
そう考えると、シリアル商法って、ただひたすらファンから搾取する悪い文化だとは言い切れないのではないでしょうか？
確かに、どうしてもチケットを当てたいと強く思っている人は、当選確率を上げようとシリアルを複数求めることになります。そして上がる売り上げ順位。問われる順位の価値。
チケットの抽選が実際どのように行われているかわからない以上、ここが少し厄介で、シリアル商法と揶揄されるポイントですよね。
シリアルの数だけ申込みとして抽選してくれるのか、何口入れても1アカウントからの申込みとして扱われるのかは分かりません。後者だったら同じ商品をいくつも買わずに済んで、この戦略が嫌われることもないのでは。
こればっかりはプレイガイドの内部でしかわからないことですからね……。
でも、極端な言い方をしてしまえば、シリアル商法ってファンが勝手に同じ商品を複数買っているだけなんですよね。販売側は「イベントに来たければ沢山買え」なんて一言も言っていないことの方が多いのでは？
購入数の分だけ特典が豪華になっていく、ある意味とても潔い商品も世の中にはありますが。
抽選システムの謎さえなければ、シリアル商法って素晴らしいファンサービスだと思います。
コンテンツを享受するために対価を支払ったファンに、更にコンテンツを楽しむチャンスが与えられる。
これぞwin-winの関係、キラめきの再生産。
でもまあ、客として一番ありがたいのは、入会に多少のハードルがある有料ファンクラブを作って、会員限定や完全優先でチケットを販売することですかねぇ。しかしそれだと新規参入の敷居が高くなってしまいます。難しいところ。
どんな商品でも、どんなサービスでも、生活をかけて生産している人がいる以上、対価は支払われて当然です。
好きだからとか、やりがいがあるからとか、そんなのは生きてるからこそです。お金がなきゃ食事もできません。
いくら舞台少女が舞台に生かされていると言ったって、スポットライトや拍手でお腹は膨れませんよ。まひる芋とかばななランチとか食べなきゃ。
スタリラのクロちゃんだって、お昼時には「お昼ご飯はしっかり食べなきゃね」って言いますよ。
真矢様だってシアタートークで華恋ちゃんに「良き食事」の大切さを説いていますよ。
人に必要なのは食事だけじゃありませんけど。もう、魂がデブだからすぐ食べることばかり考えちゃう。
とにかく、コンテンツが作られるために、ファンがお金を払うことは大切なのです。
払った金額の大きさが愛だなんて極端なことは言いません。何に価値を見出すかや、経済事情は人様々ですから。
ですが、コンテンツを楽しむために必要な出費を惜しむなら、それ相応のレベルまでしかサービスが受けられなくても当然だと思います。
だから私は、シリアル商法はファンサービスとしての一面もあると考えるのです。
確かに同じCDや本が積み重なっている現状は、金銭的にもスペース的にも環境的にも決して喜ばしくはないので、私だって手放しにシリアル商法を全面賞賛してはいません(笑)
チケットの取り扱いって、ほんとに難しい問題ですね。
今の私では、先行完売で少しでも転売屋に流れるチケットが減ったと想像してほくそ笑むことしかできません。
そもそも楽曲配信や電子書籍販売が盛んになってきているこのご時世に、おまけをつけてまでして現物を売るなんて……と一切思わないではないですが、それはまた別の話。