ゲームが好きそうな素振りをしておきながら、私はゲームが下手です。アクションRPGが好きなくせに、戦闘ではボタン連打のゴリ押しで乗り切ることが少なくありません。ポケモンの厳選は1Vで飽きちゃうし、バイオハザードをやれば壁に突っ込むし、ぷよぷよは4連鎖が限界だし、マリカーはスタートダッシュもドリフトも決められないし……もうほんと雑魚です雑魚。
そんな私でも、長時間かけてとことん遊び(クリアしたとは限らない)、今でも時々引っ張り出すお気に入りのゲームがいくつかあります。懐かしさに浸りたくなったので、それについて書いていこうかと。
今回は「モンスタータクティクス」について。
第一弾(ムジュラの仮面を入れたら第二弾?)から早速マイナーかもしれない作品です。知ってる人どれくらいいるのかな……大好きなゲームなのに、今まで遊んだという人に出会ったことがありません。マイナーなのは私の周りだけだといいな……。
この作品は結構やり込みました。隠しステージを全てクリアし、モンスターデータをコンプリートし、やり残したことは対人対戦くらいです。
当時のハードにはネット通信なんてありませんでしたからね……通信ケーブルでしか対人対戦できませんでしたからね……周りにプレイヤーがいなかった時点で詰み。
モンスタータクティクスとは
2000年に発売されたゲームボーイカラー専用ゲーム。いや19年前って……嘘だと言って欲しい。
地下ダンジョンに潜むモンスターを討伐し、その強さや大きさを競う大会に出場するゲームです。
地下ダンジョンは階層に分かれており、各階に複数のステージがあります。出現するモンスターはステージごとに種類や数が決まっており、一度倒しても入り直せば復活します。
プレイヤー側も敵側もリーダーが決まっており、全てのモンスターを倒さなくても、リーダーさえ倒せば勝利となるのが基本ルール。
サバゲーみたいな感じです。サバゲーやったことないので詳しいことは分かりませんが。
好きな時に好きな敵やステージを選んで遊べる、ダンジョンクリアという小さなゴールがたくさんある、プレイ時間を短く区切れるためお手軽。このあたりが、ゲーム音痴な私でも楽しめた点かなと思います。
モンスターを倒すと「モンタク」という魚拓のようなものが採れ、それが大きければ大きいほど高く評価されます。モンタクはモンスターの足跡なのですが、中には紋章のようなカッコいいものもあり、そこも私のお気に入りポイント。
操作キャラクター毎に属性が決まっているところも好きです。
良いですよね、属性って。ロマンがある。
自分だったらどの属性がいいかな~と、考え続けて早●●年。いまだにワクワクする要素の一つです。
制限が多いゲームシステム
モンスタータクティクスの戦闘システムは「かくれんぼバトル」と呼ばれるちょっと特殊なものです。
真っ暗なダンジョンの中を移動しながらモンスターを探します。一寸先は闇。ほんの数歩先にモンスターがいても、視界から少しでも外れると全く見えません。
また、移動はターン制で時間制限があります。歩数が足りず攻撃の範囲にギリギリ届かなかったり、敵から逃げ切れなかったり。
攻撃は「スキル」と呼ばれるコマンド選択を、基本的に1ターン1回使用可能。一度使うと、その戦闘中ではもう使えなくなります。やたらと強い技を使いまくれば良いというわけではありません。一度の戦闘でセットできるスキルの数も限られているため、ダンジョンに入る前から戦略を練っていきます。
これらの制限の中で、「敵を探索→発見→攻撃→逃げる」の流れを繰り返していくのが、モンスタータクティクスです。シンプルだけど奥が深い。
キャラクターやモンスターの個性的な性能
パーティーキャラクターは9人。それぞれ属性や固有能力が異なります。
パーティーメンバーのステータス向上、地雷が効かない、壁をすり抜けられる、視界外でも敵の気配を感知できる、宙に浮いている、等。
便利な固有能力を持ったキャラクターが何人もいるのですが、ダンジョンに入れるのは3人まで。ステージによっては、特定のキャラクターを連れて行かないと全く進めないこともありますし、属性があるからには当然モンスターに合わせた編成をする必要も出て来ます。
キャラクターも個性豊かで、おてんばお嬢様、熱血姉御系、ヤンキー、説教爺さん、ビビりの幽霊と、まさに揺り籠(?)から墓場まで勢ぞろい!
私のお気に入りは氷属性のおねーさんなのですが、モンスタータクティクスはストーリーがあまり濃くないですし、最後に遊んだのがもう何年も前なので、具体的にどんなキャラクターだったのかを忘れてしまいました……ダンジョンの中で宙に浮いたまま寝てる変な人だったのは印象に残っているのですが。王族でありながらモンスターハントに夢中で国を飛び出してしまったセクシーおねーさんです。シルビアさん、好き。
パーティーキャラクターだけでなく、モンスターもバラエティ豊かです。
歩いた床を全て毒にしていく厄介な奴や、体が硬すぎて地雷スキルでしかダメージを与えられないカメ、HPを吸い取ってくる強敵やら。
外見も無機物系や動物系、かわいいのやキモいのなど様々。かわいいさで記憶に残っているのは「ムニムニ」、キモさ部門は「グボゲブチョ」。ネーミングセンスもなかなか…(笑)
登場方法も色々あり、壁に囲まれた1枠に閉じ込められていて動けないレアモンスターや、特殊扉の向こうに封印されているモンスター、壁をすり抜けて突然現れるトラウマモンスターなど。
壁に囲まれているモンスターくん、お前の人生はそれでいいのか……敵感知能力を持ったキャラクターを連れて行き、壁に遮られない広範囲攻撃スキルで倒さなければなりません。でも、そこにいるとは知らずに放った範囲攻撃が偶然当たり、勝手に倒れてくれることもあります。なんと哀れな……。
モンスタータクティクスは、2019年現在、後続機でのリメイクやバーチャルコンソールが一切なく、遊ぶためにはゲームボーイアドバンス以前のハードを引っ張り出さなければなりません。ゲームボーイカセットの中ではトップレベルで大好きな作品なので、本当は人にオススメしたいのですが、物理的に布教のしようが無いのです。悲しい。
レトロゲーム(ゲームボーイはもうレトロ枠なんでしょうか?)をやりたくなった方がいたら、ぜひプレイしてみてください!
昔のハードは画面が光らないのに、地下ダンジョンを巡るので、とにかく画面が暗いゲームです!笑